【出版】エロ本はもう終わっているのか? 現役編集者に実情を聞いて...

(前略)
そこで、今まさにエロ本を手がけている複数の編集者に、エロ本の現状と自らの仕事を聞いてみた。そして「エロ本は、もしかしてもう終わっているのではないか?」とも。
「その通りだと思うよ。ですよね~って感じ」
「エロ本は、もしかしてもう終わっているのではないか?」という質問に、あっけらかんと答えてくれたのは、老舗アダルト系出版社の編集者A氏。この道20年のベテランだ。
「読者の平均年齢も上がってきているしね。若い子がエロ本を読んでいるという実感はない。20代以下はエロ本読まないでしょ」
PCやスマホでお金をかけず、ある程度のエロを見ることができるのは周知の通り。予想通りといえば予想通りの回答である。
「売る場所もなくなっていますからね。大手の書店ではなく、エロ本を買いやすかった小さな街の書店の閉店が相次いでいる。置く場所がないんですよ」
そう嘆くのは中堅出版社の役員を務めるB氏。同社はアダルト系からスタートしたが、現在は一般情報誌なども手がけている。
出版不況やネット通販の隆盛で、いわゆる「街の本屋」が激減しているニュースは耳にする。それは「買いやすかった書店」での売り上げがバカにならなかった
エロ本にとっても死活問題であった。また小さな書店同様、「置き場」の主戦場だったコンビニも、エロ本に対する規制や他の売れ筋商品との兼ね合いで、
置かれるスペースは縮小傾向である。
「こうしてエロ本の規模が小さくなり、売り上げが落ちれば、グラビアなどオリジナルのコンテンツがつくれなくなる。まあ、撮り下ろし、撮影ができなくなるということだね。
撮影にお金をかけるとペイできなくなっちゃうから。そうなると、ページを飾る写真は借りてこざるを得ない。
で、今、オリジナルの写真を撮影して持っているのはどこかというと、AVメーカー」(A氏)
こうして前述したようなAVの広報誌のようなDVD付きのエロ本が増えていったのだ。
「この状況はどのエロ本出版社も変わらない。だからどれも同じような本になる。紙のエロ本が好き、という人もいるんだけど、そんなんだから離れていっちゃうよね」(A氏)
そのようなエロ本の予算は、全盛期の3分の1から4分の1、しかもDVD制作費もプラスされているのである。それでも採算がとれるならまだいいのだが……。
「採算とれるかとれないかは運次第。うまくいけば売れる。エロ本が売れなくなり、会社の人員も減ったので、よくあるDVD付きのエロ本は編集プロダクションに
外注しているケースが多い。その編プロさんも複数の依頼を受けないと売り上げを確保できないケースがほとんど。結果、効率よくつくるために
1つのAVメーカーから借りてきた写真を使い分けしてつくったりするから、出版社が違ってもできあがるエロ本はどれも似たり寄ったり(笑)。
だから売れるか売れないかは運なんですよ」(B氏)
それでも彼らがエロ本をつくるのはなぜなのか?
「……これしかできないしね。他のものをつくるノウハウもないから」(A氏)
「運とはいえ一応、売れる可能性もありますし、会社の決めた年間刊行点数の都合もある。まあ、自転車操業なんですよけど」(B氏)
それで楽しいのか。
「楽しくないですよ。会社の人員が減ったと言いましたが、今、昔のようなエロ本をつくれる編集者は出版社にほとんど残っていません。
特にグラビアの撮り下ろしをして、その写真でページを構成し、見出しを書く。そんなふうにエロのシチュエーションをつくれる編集者が本当
にいなくなりました。寂しいですよ」(B氏)
「たまに思うのは、ウチの会社、AVメーカーにならないかなって(笑)。動画をつくって、売れたら連動した雑誌を出し、その中で撮り下ろしをやる、
とか。動画制作と販売ありきで、本は派生商品だね(笑)」(A氏)
さらに今、危機感を抱いているのがDMM.comの存在だ。同社の成人向けコンテンツを扱うDMM.R18は日本最大のアダルトサイト。
もともとAVメーカーから始まっただけに、自らAVも制作できる。エロ本業界はこのDMM.comグループのAVメーカーからも動画や写真の素材
を借りてDVD付きエロ本をつくってきた。それも少なくない割合で。ところが最近、DMM.com系のAVメーカーが、素材をなかなか貸してくれない傾向にあるとか。
劇画調だったり
物語自体がエロかったりするからねぇ
そういうのでオススメない?
Kindleで買いたい
初期のインターネットではまだ速度が遅くて裏本がメインだったが2003年ごろ衰退した
動画が見れるようになってからはもはや本は見るに値しなくなった
- 2016年06月23日 1:45
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